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        「道迷いさん(僕)の今までとこれからの道程の記録」 家の悩みと山の話、気分転換に他の事      

【足利百名山】 No,6 石尊山 

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アイムログ」記録者のぱいさいこです。

 

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足利百名山記録、第3回は
栃木県内の山の中でも比較的名の知れた石尊山です。

 

 

 

 

石尊山

 

足利市の北西部、小俣町。JR両毛線の小俣駅から県道218号名草小俣線を10分も北上すれば山間の景色になってきて、東側に高い山が石尊山である。
この石尊山が少し有名なのは、「栃木百名山」に選ばれているから。【足利百名山】の山で栃木百名山にも選ばれているのは、この石尊山を含めて6座。
別の呼び名は鳴動山、鳴山。管理人の愛読書「足利の伝説」によると千数百年前、ものすごい雷鳴とともに豪雨が降り始めたと思ったら山が鳴り動いていた…などの伝説が残るから。

石尊山西麓の、叶花(かのうけ)集会所に駐車可。十分に広いスペースである。そこから登山口の「石尊不動尊」までは北へ100mほど。春にはツツジが咲き彩りよく、冬には見通しが良くなる稜線からの景色が楽しめる。

この石尊山には江戸時代から続くと言われている「梵天祭り」が残っている。商売繁盛・五穀豊穣を願った小俣地区の伝統行事は県の無形民俗文化財に指定されており、例年8月14日に長さ15mの杉丸太を担ぎ上げたら夜明けとともに山頂に打ち立てその先に付けてある梵天を取るという奇祭である。
管理人は一度参加させてもらったことがあるが、良い記憶として残っている。

 

 

山行日:2019.8.24

天気:晴れ

地形図:足利北部

 

歩行距離・歩行時間等
詳しくは地図右下の山行記録のページへをクリック
※「ヤマレコ」のサイトにジャンプします

 

 

コース状況

 

f:id:pisai5:20190907175726j:plain叶花集会所に車を置かせてもらって歩き出す。石尊山へは右に見える尾根を上がる。

 

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夏山とは花盛りの高山のことか? 違う。それだけじゃない。
暑い里山の夏はいったい何と言うのだ。夏山であろう。 

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登り口にある石尊不動尊に挨拶をしてから上がる。

 

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明王さんも日陰に隠れて涼を得る。今は昔より暑いかい?

 

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少しで女人禁制碑が見える。もちろん今の時代にそんな制限はない。
暑いがそれほど苦しくもなく上がっていくと、

 

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明るくなってきて、一段上に着く。
もう少し上がっていくと、

 

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大きな登りはここまで。石尊山を含む尾根に乗る。
一部、南に景色が見えて湯殿山への尾根が見える。
その尾根はこの通り、歩けない。

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その近くには「釈迦岩」展望の案内がある。南の支尾根に見えるアレである。
足利の伝説によると、
この山が石尊山と呼ばれ始める前の今から1400年以上も前、豪雨雷鳴とともに鳴動したこの釈迦岩が出現しているのを村人が見つけたとか。

 

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そこからすぐに、景色が開けるところに出る。
西のほうが開けていて、高く見えるのは姥穴山。奥の街は群馬県桐生市だ。


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そこからもうひと登りで、

 

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石尊神社奥宮。
天狗さんたちが見守る景色。何を思うかな。 

 

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そのすぐ上が「石尊山梵天祭り」の梵天竿を立てるピーク。標高460mくらい。
もともとはここが石尊山だったんだろうな。この先にもう少し高い場所があるとかはわからないもんな昔は。

ゆっくりするにはこのハイキングコースではここが一番。

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愛用の折り畳みチェア、クレイジークリークのHEXで最高のリラックスタイム。

www.iamlog.work缶コーヒーでいっぷく。
そしてお茶は十六茶!!
日陰なら涼しく過ごせるのが夏の終わりを感じさせる。

 

 

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30分ほどゆっくり休んでから三角点のある山頂へ向かう。
緩やかに数分上がれば、石尊山の山頂に着く。
木立に囲われた展望の無い山頂だ。


 

 

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【足利百名山】 No,6 石尊山

二等三角点 「叶花」 486.37m

 

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石尊山頂から5分ほど東へ行くと、かつては歩けたと聞く湯殿山への尾根の分岐を示す立派な標識がある。現在は歩行禁止となっている。
足利の山を愛する者として、いつかは少しだけでもそちらに進んでみたいものである。

ここから先、さらに東へと尾根を進むと同じく足利百名山の深高山に至る。

 

石尊山 梵天祭り

 

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2017年、梵天祭りに参加することができた。
石尊山も何年かぶりなので前日に下見に行った。
準備をしている地元の方にお話を聞くことができた。
強く感じるのはこの祭を想い、愛する気持ちだ。

 

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翌日午前3時に叶花集会所。そこにはたくさんの栃木県外ナンバーの車。
下見の時に聞いた通り、様々なところから参加する人が集まってきた。

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予報の通り、雨が降っていた。
経験者の他の人はレインウェアも着ていたし、ヘッドランプも装備していた。
僕は何も持って来なかった。
託されたのは藁縄。文句はない。

 

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雨と登りづらい斜面を担ぎ上げる漢たち。
空が白んできた頃に山頂に到達する。
石尊神社奥宮には昨晩より明かりを絶やさずいた先達組。

 

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石尊山頂(460m付近)に梵天竿を打ち立てる。
拍手。拍手拍手。

 

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竿がたてられたら御酒と赤飯が配られる。
その後に、竿の先の梵天をとる競争が始まるわけだが
雨のために滑りやすくなっており若い子でも難儀していた。
それでも梵天の下の名板を取ることができ拍手。すばらしい。

せっかくだからやってみなよ。とお誘いいただいたが先日のギックリ腰を口実にお断りをした。

 

 

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変わらず雨の足利に下る。
カレーうどんが振舞われていていただいた。
夏だが雨に濡れて冷えた身体を温めてくれた。ごちそうさまでした。

 

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参加の証に、石尊山梵天祭りのTシャツをもらった。
今回、御柱を担ぐことはなかったが参加することができてよかった。

この祭りの雰囲気は最高だ。
地元の愛が繋いでいく。
大切に守り続け伝えていく。
これだけ楽しそうなら子供たちにも伝わるよな。
いいなあ。

僕も誰かに話したくなる、そんな祭だった。